中川俊之
1.所属研究会
 日本鍼灸研究会(篠原孝市代表)所属。同研究会専任理事。
 日本鍼灸史学会専務理事(2013年就任)、日本医史学会会員、日本東洋医学会会員、東方学会会員。
2.研究会活動
日本鍼灸研究会に1993年入会する。同研究会・短期集中基礎講座にて2001年より助手。2002年より講師、2013年より日本鍼灸史学会専務理事、2015年より専任理事。中国伝統医学の脈診や診断学(病證学)を主な研究分野としている。
 《1993年〜2000年まで》
 『脈経』(中国3世紀末に成立した、脈診を中心とする総合医学書)の研究発表。
《2001年〜2007年まで》
 脈状(東洋医学的な脈診において弁別される脈拍の流れ方、リズムや形態を指す)と脈證(脈状の表す病症状)の研究発表。
《2008年より現在》
 脈診や診断学(病證学)の研究、経絡治療の診察法や症例報告の発表。 伝統医書の訓読についての研究発表。
3.発表論文一覧
【 鍼灸史学会(旧称:日本鍼灸臨床文献学会)】
(1)「『黄帝内経』における三焦の概念」(第1回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・1993年)
(2)「江戸期に見られる三焦論について〜『黄扁性理真誥』を通して〜」(第2回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・1994年)
(3)「『脈経』における脈診部位の設定」(第5回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・1997年)
(4)「『脈経』中に見られる脈状の背景〜脈診から診断学へ〜」(第6回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・1998年)
(5)「『脈経』巻一を基礎とした脈状考察」(第7回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・1999年)
(6)「『脈経』中における二十四脈状の位置〜二十四脈状と寒について〜」(第8回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・2000年)
(7)「『経絡経穴概論』について」(共同研究)(第8回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・2000年)
(8)「『脈経』二十四脈状の構造分析〜滑数と微[氵+嗇]細〜」(第9回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・2001年)
(9)「『脈経』と隋唐医書の脈證研究〜中風〜」(第10回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・2002年)
(10)「隋唐期医書に見られる滑[氵+嗇]」(第11回日本鍼灸臨床文献学会学術大会・2003年)
(11)「北宋代の体系的脈状記載について」(第12回日本鍼灸史学会学術大会・2004年)
(12)「『脈経』巻第二・平三関病候併治宜第三について」(第13回日本鍼灸史学会学術大会・2005年)
(13)「『診家枢要』脈陰陽類成について」(第14回日本鍼灸史学会学術大会・2006年)
(14)「『素問玄機原病式』における熱類と寒類の比較」(第15回日本鍼灸史学会学術大会・2007年)
(15)「六朝期までの頭痛の概念」(第16回日本鍼灸史学会学術大会・2008年)
(16)「北宋までの頭痛について」(第17回日本鍼灸史学会学術大会・2009年)
(17)「新校正注に見える『甲乙経』注文と医統本の比較」(第18回日本鍼灸史学会学術大会・2010年)
(18)「『脈経』の版本について—[イ+方]宋何大任本と元刊本との比較」(第19回日本鍼灸史学会学術大会・2011年)
(19)「新校正注に見える『甲乙経』注文と医統本の比較・第2報」(第20回日本鍼灸史学会学術大会・2012年)
(20)「『脈經』の版本について—袁表本と沈際飛本の比較」(第21回日本鍼灸史学会学術大会・2013年)
(21)「[亥+欠]逆と[ロ+歳]について」(第22回日本鍼灸史学会学術大会・2014年)
(22)「『鍼法蔵心巻』の選穴について」(第23回日本鍼灸史学会学術大会・2015年)
(23)「風證について〜その脈證と病證、治法、予後判定の検討」(第23回日本鍼灸史学会学術大会・2015年)
【 日本医史学会 】
(1)「『脈経』二十四脈状の構造分析〜遅数と疎疾の相違点〜」(第102回日本医史学会総会学術大会・2001年)
(2)「『脈経』中における浮脈と他脈状の関係」(第103回日本医史学会総会学術大会・2002年)
(3)「『脈経』の版本について」(第104回日本医史学会総会学術大会・2003年)
(4)「隋唐期脈状記載との比較による二十四脈状の検討」(第105回日本医史学会総会学術大会・2004年)
(5)「南宋代の体系的脈状記載について」(第106回日本医史学会総会学術大会・2005年)
(6)「「脈経」中に見える脈状の相関関係」(第107回日本医史学会総会学術大会・2006年)
(7)「宋代の脈状分類〜七表八裏九道の変遷」(第108回日本医史学会総会学術大会・2007年)
(8)「中国明代までの症状と脈状」(第109回日本医史学会総会学術大会・2008年)
(9)「『素問玄機原病式』・素問玄機原病式例の研究」(第110回日本医史学会総会学術大会・2009年)
(10)「損至について」(第111回日本医史学会総会学術大会・2010年)
(11)「『啓廸集』の脈法」(第112回日本医史学会総会学術大会・2011年)
(12)「『診脈口伝集』の脈法」(第113回日本医史学会総会学術大会・2012年)
(13)「『診家枢要』の脈法」(第114回日本医史学会総会学術大会・2013年)
(14)「『医家要語集』察脈要語について」(第115回日本医史学会総会学術大会・2014年)
(15)「『切紙』所収の脈状記載について」(第116回日本医史学会総会学術大会・2015年)
(16)「『脈訳簡略』所収の脈状記載について」(第117回日本医史学会総会学術大会・2016年)
【 日本東洋医学会 】
(1)「めまいについて」(第60回日本東洋医学会総会学術大会・2009年)
(2)「肘の病證について」(第61回日本東洋医学会総会学術大会・2010年)
(3)「腕の病證について」(第62回日本東洋医学会総会学術大会・2011年)
(4)「臑の病證について」(第63回日本東洋医学会総会学術大会・2012年)
(5)「臂の病證について」(第64回日本東洋医学会総会学術大会・2013年)
●「症状と脈診の一致により、早期寛解が予見された1例」」(第66回日本東洋医学会総会学術大会・2015年)
(6)「脈證の変化に伴い、症状に改善が見られた1例」(第67回日本東洋医学会総会学術大会・2016年)
4.連載と著作・出版物
【 連載 】
「鍼の会雑誌」(日本鍼灸研究会・關西鍼の會発行)にて「病態把握から治療へ」連載中(2015年7月第一号〜)
【 著作・出版物 】
『日本鍼灸史学会論文集・第一輯』(日本鍼灸史学会実行委員会)
中川芳里
1.所属研究会
日本鍼灸研究会会員、日本医史学会会員、東方学会会員。
2.研究会活動
日本鍼灸研究会の講座に2009年より参加するとともに、会員有志による西晋の『脈経』講読。南宋の施発『察病指南』、明の虞搏『医学正伝』などの研究レジュメを作成発表。
3.学会発表
【 鍼灸史学会 】
(1)「宋代の小児科医書に於ける灸法について」(第17回日本鍼灸史学会学術大会・2009年)
(2)「宋代の小児科医書に於ける灸法について 第二報」(第19回日本鍼灸史学会学術大会・2011年)
(3)「宋代の小児科医書に於ける灸法について 第三報」(第20回日本鍼灸史学会学術大会・2012年)
(4)「北宋以前の小児灸法」(第21回日本鍼灸史学会学術大会・2013年)
(5)「中国南北朝時代の小児灸法」(第22回日本鍼灸史学会学術大会・2014年)
(6)「元代の小児鍼灸」(第23回日本鍼灸史学会学術大会・2015年)
【 日本医史学会 】
(1)「『幼幼新書』宋版卷三十八と明抄本巻三十八との比較」(第114回日本医史学会総会学術大会・2013年)
(2)「『甲乙経』に見える小児科鍼灸条文」(第115回日本医史学会総会学術大会・2014年)
(3)「疳について」(第116回日本医史学会総会学術大会・2015年)
(4)「『啓迪集』の小児灸法」(第117回日本医史学会総会学術大会・2016年)
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